新産業で復興支援 フェリシモが厚真町内に子会社を設立

2018年12月11日 12時00分

 通販大手のフェリシモ(本社・神戸市)が6日、厚真町内に100%出資子会社「hope for」を設立した。北海道胆振東部地震で大きな被害を受けた厚真町に本拠を据え、投資で新産業を展開し、復興を支援する。

 資本金1億円、資本準備金が1億円で、フェリシモの100%出資。所在地は、旧宮の森保育園を改修した厚真町シェアサテライトオフィス(厚真町上厚真18の1)。

 矢崎和彦フェリシモ代表取締役が社長に就いた。地域おこし企業人として厚真町で新規事業や町のPR、情報収集に携わってきた同社の三浦卓也部長が取締役として現地を取り仕切る。

事業内容を説明する三浦取締役(右)

 社名には、将来世代に希望を贈る事業を後押ししたいという願いを込めた。事業性・社会性・独創性を併せ持つビジネスに挑戦する事業者向けのコーポレートベンチャーキャピタルで、厚真町や周辺の事業者が対象。将来的には全国の事業者を対象とした事業展開を考えている。

 販路などを提供し、投資先の会社を年商10億円規模にするのが目標。2019年2月には東胆振地域で企業とのマッチングの場も設ける。6次産業化領域でのベンチャー企業との共同プロジェクトや胆振東地域での産品開発などを検討中で、来春のスタートを目指す。

 三浦取締役は「厚真から全国に夢を届ける事業創造をしたい」と抱負を述べ、近藤泰行厚真町副町長は「復興を後押ししてくれる体制ができたことは、町にとってもありがたい」と期待した。


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