ズームアップ 北広島商工会会長 藤山 康雄氏

2018年12月11日 18時00分

日ハムBP効果生かせ

 北海道日本ハムファイターズの新球場である仮称・北海道ボールパーク(BP)建設地となった北広島市。地元建設業に限らず、飲食や観光、不動産などさまざまな業種に大きな経済効果が期待される。北広島商工会の藤山康雄会長にBP建設をどのように捉えているか聞いた。(建設・行政部、瀬端 のぞみ記者)

 ―どのような期待を。

 2つある。1つ目が人の流れが変わること。北広島市を訪れる人がどっと増え交流人口が伸び、知名度が上がるはず。2つ目が居住者が増えること。市の施策で移住・定住が促進され、土地の価格が市内全域で上昇している。BPで働く人を見込んでなのか賃貸住宅が増えている。もしかしたら、道外にいるファイターズファンが球場の近くに引っ越してくるかもしれない。宅地開発で造成されたものの、何も建てられず空いている土地が少しずつ埋まるのではないか。一方で自身の土地をいつ売ろうかと待っている人もいる。いずれにせよ、これから不動産は間違いなく動く。土地に関する注目度は高い。

■地元企業は前向き、強み発揮へ

 ―地元企業の活躍は。

 BPの工事段階から何千人という多くの人が市内にやってくる。仕出しのお弁当を販売したり飲み物を売る自動販売機を設置したり、地元企業にとって大きな仕事だ。新商品の開発を検討している店舗があると聞く。完成後は、来場者を球場に運ぶバスの運行だって考えられる。そうすると駐車場の誘導員も必要というように、相乗効果は大きくある。

 建設業を見ると、造成や周辺の道路整備、電気や水道など市発注の公共工事を受注する機会が増えて、中には、球場建設に携わる企業も出てくる。維持関係では草刈り、除排雪の仕事が生まれる。地元という強みを発揮したい。

 ―不安は抱えていないのか。

 あえて言うならば、JR千歳線の新駅構想があるが、そうすると駅と球場の往復になり、市内を歩いてもらえないことを懸念する。われわれとしては北広島駅から球場まで歩いてもらえるよう、飲食店や土産店など開業に向けて中央商店街の整備を進める必要がある。ぶらぶら歩いてもらえれば、経済効果のほか、ごった返すであろう人の流れを分散することが可能だ。また、野球の試合が開催されない冬期間の活用を考えなければならない。

 雇用の面でも不安がある。地元企業の仕事量が増えることはうれしいが、地元だけでは人材を賄えないと思う。鉄鋼業や修理業で外国人労働者を受け入れている企業もある。千歳市や恵庭市、札幌市、南空知管内の市町も新たな雇用創出に注目している。

 また、BPが建設される市内で働きたい、携わりたいという希望者も増えると予想されるため、採用活動も活発になるだろう。どの企業も前向きに捉えていてワクワクしている。人材の奪い合いにならないよう、さまざまな形で対応したい。

 ―今後の意気込みは。

 かねて北広島市はベッドタウンといわれてきたが、工業団地が造成され雇用の場が増えたため、ベッドタウンというのはもう古い。BP誘致の時から市を中心に関係機関は情熱を持って活動していた。これからまちの雰囲気は大きく変わる。

 現在の商工会会員は約770社だがここ最近で増加した。全国的に会員数が減っている中、増えるのは珍しい。会員になるとまちづくりに携わるようになり、市民のつながりも深くなる。高齢化も着実に進んでいるが、商工会会長として、BPが少しでも会員企業の利益になるように努めたい。

 藤山 康雄(とうやま・やすお)1950年3月21日生まれ、北広島市出身。藤山建設(本社・北広島)社長。2015年から北広島商工会会長、北広島市建設業協会では会長を18年間務め、16年から顧問に。

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