高専生へ建設業の使命や魅力伝える 函館建青会

2018年12月12日 15時00分

 函館建青会は10日、函館高専で「地元企業の魅力」と題してパネル討論を実施した。年齢や立場の異なるパネリスト4人が建設業の使命や魅力を伝えたほか、学生から質問を引き出す双方向的な議論で建設業への理解を深めてもらった。

 ベテランや若手技術者を招き、年1回講義を実施する学科講演会を、今回はパネル討論形式で開催。会員10人と社会基盤工学科2―5年生の142人が出席した。

 パネリストは同会から渡辺一史会長、菅原組入社1年目で同高専出身の川口莉奈さん、戸沼岩崎建設入社17年目の吉元克繕さん、学科担当の平沢秀之教授を含む20―50代の4人。

各立場から学生に地元建設業をアピールした

 はじめにパネリストが活動や仕事の内容、進路事情などを説明。渡辺会長は9月に発生した北海道胆振東部地震を受け、迅速な道路啓開に努めた建設業の存在を伝えた。

 パネル討論では学生から聞き取った「建設業は大変そう」「休憩時間が取れるのか」という声に対して、吉元さんは「今は2―3人で現場代理人の仕事を分担している」と労働環境の向上を説明。

 川口さんは「現場の忙しさによるが、午前と午後で休憩を取ることができた。重い荷物に苦労することはあるが、快適トイレの導入などで〝女性だから〟という不便はなかった」と実体験を伝えた。

 また、平沢教授は「学生に勧めていい求人なのかを見極めるために会社の情報はたくさんあることが望ましい」と要望。

 これに対し、渡辺会長は「会として春までにホームページを作成し、学生の声に対して中立な立場で回答できる場を作りたい」と応じた。川口さんも「説明会への準備や後から質問したくなったときに助かると思う」と取り組みを歓迎した。

 総括で渡辺会長が「当社では高専の卒業生が5人いるが、3人は大手ゼネコンからのUターン。疲れたら地元に戻ってくるのもいいと思う。暖かく迎えたい。その時の選択肢となるようにしたい」と今後の意気込みを話した。

 平沢教授は胆振東部地震で建設業者が道路啓開に尽力した説明に対し、「自衛隊や警察、救急車や消防車が来るよりも早く駆け付け、道路を開通させたのは地元建設業者。この貢献は忘れないで」と、学生に被災地での地元建設業者の活躍を訴えた。(函館)


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