サケの自然産卵促進 知床ルシャ川で表流・伏流水の回復へ

2018年12月12日 12時00分

 道は、知床自然遺産内のルシャ川でサケの自然産卵を促すため、治山ダム3基(各堤長約150m)の切り下げを計画している。2019年1月開催の有識者や関係機関で構成する河川工作物アドバイザー会議で、検討している施工方法や内容、着工時期について提示する予定だ。

 ルシャ川の治山ダムは、道道知床公園線の終点にある知床大橋から林道を約11㌔進んだ地点に位置。河口のルシャ湾から上流約300―400m間に3基の治山ダムが並ぶ。定置網漁業やふ化場などを災害から守るために1974年―79年にかけて整備された。

 これまでの会議で、サケが産卵床として利用する伏流水の流れを回復させることが議論されてきた。そのため道は、水理模型実験の結果などを踏まえ、ダムの治山機能は維持したままで表流水と伏流水の復元を図る構造を見極め、ダムの水通し部分40mを撤去することを計画。6月に地元漁協への説明会を開き、了承を得た。

 工事では下流の第1ダムの防災機能を担保として残すため、上流の第3ダムから順に切り下げていく。施工に当たっては、土砂の搬出、切り取ったコンクリートの搬出方法など環境への配慮が求められる。


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