道路建設(本社・札幌)は、苫小牧市中心部で進めている電線地中化の施工現場付近に、工事の様子などを紹介するデジタルサイネージ(電子看板)を設置した。工事現場の〝見せる化〟を推進する取り組みで、歩行者に注目されている。現場代理人を務める井上高弘工事長は「スマホと同じ感覚で触って試して」と話す。
現場は9月に受注した室蘭開建の36号苫小牧市栄町電線共同溝設置。寿町2丁目の電線250mを埋設するほか、切削オーバーレイや歩道復旧などを、2019年3月22日の完了を目標に夜間施工で進めている。
市内中心部で歩行者が多いことから、現場や自社の情報を知ってほしいと考え、現場付近の歩道に11月からデジタルサイネージを設置した。
国土交通省新技術活用システム(NETIS)の近隣住民用お知らせWebシステムを活用。縦180cm、横90cmの看板の中に操作画面を設けた。内部のシステムは仙台銘板(本社・仙台)が協力した。
看板内にモバイル通信が付属されており、本社のIT管理室や現場事務所から遠隔操作で管理・編集できる仕組み。施工内容を動画で伝えているほか、現場内の写真を紹介。会社の取り組みや日々の工程、騒音状況も知ることが可能だ。
井上工事長は「気軽に触れてもらって、現場を身近に感じてもらえれば」とし、今後の設置に関しては「郊外は厳しいが、市街地では使い勝手が良いのでは」と話している。(苫小牧)