室蘭開建は近く、日高自動車道防護柵設置を一般競争公告する。一般土木Bを対象に、第4四半期(1―3月)に開札する見通しとなっている。中央分離帯にワイヤロープ式防護柵を設置する初弾工事。老朽化して傷んだ舗装も修繕する。工事規模は1億―2億5000万円。若手技術者育成型を採用する考えだ。
日高自動車道は、苫小牧市と浦河町を結ぶ延長約120㌔の高規格幹線道路。道縦貫自動車道と一体となり、札幌市や苫小牧市、日高地域を結ぶ高速ネットワークを形成する。ことし4月には、日高門別ICから日高厚賀ICまでの14・2㌔区間が開通した。
同路線にはこれまで中央分離帯へのワイヤロープ式防護柵の設置がなかった。今回、安全性を高めるため、必要と判断した厚真町、むかわ町、日高町内の各箇所に、合計5・5㌔の延長で施工することにした。
このほか、老朽化してクラックが発生している箇所の舗装修繕などを予定。工期は11カ月を見込み、2018年度当初ゼロ国債で発注する。
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2017年3月に行われた国交省の実験の様子。ワイヤロープ式防護柵は寒地土木研究所などが技術開発したもの。第20回国土技術開発賞の優秀賞を受賞している。