北海道鉄筋業協同組合(熊谷誠一理事長)は12日、札幌工高で出前授業を実施した。建設業のやりがいや達成感などを紹介したほか、生徒は鉄筋に結束線を結ぶ作業を体験した。
業界のPRや入職促進の一環として2012年から毎年継続している取り組みで、土木科2年生の2クラス80人が対象。青年部のものづくりマイスターや1級技能士ら8人が講師を務めた。
座学では、青年部のメンバーが「私たちの仕事は地図に載るものを造っていて、やりがいがある。そして、子どもに自慢できる」と強調。きつい、汚い、危険というイメージに関しては「体がきついことはない。安全面も充実している。頑張れば頑張るほど評価される」と伝えた。
生徒からは「新しい良いイメージへの取り組みは」との質問が出され、「機械化によって楽になった。休憩所はきれいで、週休2日にも取り組んでいる」と回答。最後に「ぜひ就職先の選択肢の一つに。一緒に頑張りましょう」と呼び掛けた。
実習では、生徒が図面を確認しながら柱や梁の組み立て、ハッカーを使っての結束作業に挑戦。生徒からは「やるのは初めてで、楽しかった」との声が聞かれた。