荒井建設の関連会社であるアライホテルズ(本社・旭川、奥村章一社長)は15日、旭川市内1条通9丁目に9Cホテル旭川をオープンした。個人客やインバウンド(訪日外国人)をターゲットに、2段ベッドを備えた個室51室を用意。中心市街地に人を呼び込むことで、地域経済の活性化にも貢献していく。
アライホテルズは、ことし8月に設立。同じく荒井建設の関連会社であるアライ地所が取得した料亭花月会館の経営を担うことも視野に入れている。
9Cホテルは、荒井建設が1967年に完成させた旧北野繊維ビル(RC造、4階、延べ928m²)をリノベーションしたもの。ゴールデンウイーク明けに着工し、先月末に完成した。総工費は約2億6000万円で設計施工は荒井建設。
1階はフロントだけではなく、誰でも利用できるカフェやバーも設置。エアコン、冷蔵庫を完備した2―4階の客室は最大102人が宿泊可能で、男女別のトイレ、シャワー室も配置している。また、宿泊客がくつろげるよう天井を高くしたほか、内装は黒を基調に仕上げた。
宿泊費は朝食込みで1泊2000―3000円台と低く設定。年内はオープンを記念し、2000円台で提供する予定だ。
ホテル開業により、従業員7人全員を新規雇用。初年度の売り上げ目標は8000万円としている。
同社は、9Cホテル裏の彩人ビル(旧日産生命ビル)も取得しており、将来的には改修を施してホテルにする考えだ。