ことし7月にオープンした三笠市の高校生レストラン「MIKASA COOKING ESSOR」の入り込みが好調だ。市がまとめた11月中旬までの入り込み状況によると、食事を提供する「まごころきっちん」への来客が特に多く、高校生の熱意あふれる調理による料理や菓子、接客を楽しんでいるようだ。
高校生レストランは、道内の公立高校で唯一の食物調理科単科校である北海道三笠高の生徒が調理・接客を担当し、料理やスイーツを一般客に提供することで腕を磨くレストラン。若草町396の1に建設され、7月22日にオープンした。
11月18日までの入り込み状況を見ると、地元の食材を生かした煮物や揚げ物などのおかず数種類と、ご飯、みそ汁、人気のだし巻き卵が付く青春御前や、みかさ赤ワイン牛丼定食を提供する「まごころきっちん」は、実来客数9006人、販売食数8750食、イートインやテイクアウトで洋生菓子やパン、焼き菓子を販売する「Cherie(シェリー)」が実来客数2565人、販売食数イートイン887食、テイクアウト1万1806個。三笠市の特産品や高校生が考案した商品などを販売する「エソールストア」が、11月末までで実来客数1万4873人だった。
このうち、「まごころきっちん」は計画時には1日当たり150食を目標にしていたが、実際は1日平均219食となったほか、実来客数9006人のところ実際は2万3506人が訪れ、食事を食べることができない客も多数いたという。こうした客に対しては、市内の飲食店も紹介するなどの対応も取っている。
市では、訪れた客に料理を食べてもらえるよう検討を進めているが、高校生が週末の営業に合わせて何日も前から仕込みを行うなど負担も大きいことから頭を悩ませており、「少しでも早い時間に来てもらえたら」と話している。
「まごころきっちん」の今月の営業予定日は15、16、22、23日となっている。