旭川大高生 トライアル授業で家具の魅力に触れる

2018年12月20日 07時00分

 上川総合局は18日、林業や家具産業の担い手対策を進める「未来づくり感響プロジェクト」のトライアル授業を旭川デザインセンターで実施した。計4回予定するうちの2回目で、旭川家具工業協同組合が中心となり、旭川大高1年生15人を対象に木材の価値を高めるデザインなど旭川家具の特徴や、林業と購買者とのつながりを伝えた。

 同プロジェクトは、将来にわたって高品質な旭川家具を提供するため、木材産業に触れる機会が少ない中高生を対象に展開するもの。トライアル授業を通じて学習プログラムを検証・策定し、旭川市内全域に広げる考えだ。1回目は11日に行われ、木製品を身近に感じてもらう目的で木材のネームプレート作成に取り組んだ。

ナラ材のテーブルを紹介する小助川代表

 2回目の今回は、林業の下流を学ぶ観点から購買者と製品が出会う場として旭川デザインセンターを会場に設定。同プロジェクトに参加する林業関係者のうち販売や製材、家具生産を担当する構成員がガイドを務め、家具づくりの考え方や製材過程から商品化までのプロセスを解説した。

 実際に家具製作を手掛けるアイスプロジェクトの小助川泰介代表が「見た目の良さがデザインの良さとは限らない。欠点とされがちな木の節さえも自然ならではの魅力」と木工家具の生産に関わる喜びを語ると、緊張気味だった生徒もその言葉に触発されたのか、実際に家具を手に取り感触を確かめていた。

 今後は3回目(2019年1月22日)にカンディハウスの製造現場を見学し、4回目(同29日)は上川合同庁舎で森林整備を学ぶ予定だ。


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