不動産売買・賃貸業の国際興業管理(東京都中央区八重洲2丁目10の3、小佐野隆正社長)は、札幌市薄野地区にある第6グリーンビルなどビル4棟と隣接する駐車場を合わせた2449m²の土地について、所有する第一興商(本社・東京)と売買契約を結んだ。今後に関しては「テナントや地元の関係者の意見を聞きながら、具体的な計画の策定を進めたい」と話している。
売買契約は13日に締結した。物件引き渡しは28日を予定。第一興商は譲渡益を51億8000万円と公表している。
売買物件は、札幌市中央区南5条西2丁目12の2の第6グリーンビル(RC造、地下1地上6階建て)と同9の1の第7グリーンビル(RC造、地下1地上5階建て)、同13の3のウッドシップビル(RC造、地下1地上6階建て)同9の1の2でバッティングスタジアムスラッカーズなどが入るビル(S造、3階建て)の4棟。駐車場や空き地も含めた敷地面積は2459m²に上る。
4棟のうち、第6、第7グリーンビル、ウッドシップビルの3棟は1965―72年の建設。老朽化が著しく、テナント転居が進んでいる。
用途地域は建ぺい率80%、容積率800%の商業地域。周辺には、ANAホリデイ・インやメルキュールホテル札幌など宿泊施設が立ち並んでいる。地下鉄南北線すすきの駅と東豊線豊水すすきの駅から徒歩圏内で、交通の利便性が高い。
同社は取得の目的について「薄野地区は将来性豊かなエリアと捉えており、地域の活性化の観点から素晴らしい取り組みができるのではないかと考えた」と話している。具体的な整備計画などはテナントや地元関係者の意見を聞きながら検討していく意向だ。