十勝で高校生向けセミナー 林業入職の魅力説明

2018年12月25日 07時00分

 道と十勝地域林業担い手確保推進協議会(会長・佐藤正人西十勝森林組合参事)は19日、帯広市内の十勝合同庁舎で「とかち高校生林業・木材産業セミナー」を開いた。帯広農高森林科学科の1・2年生73人が参加。林業従事者によるトークライブや資機材とパネルの展示を通して林業の仕事と魅力を知ってもらった。

 次代の林業従事者確保のため教育機関や帯広公共職業安定所と連携して2年前から開催している。

各企業体のブースは高校生でにぎわった

 セミナーでは同職安の担当者が講師となって高校生の進路決定に向けたポイントを解説。若手林業従事者4人によるトークライブでは司会者から志望動機や現在の仕事で苦労する点などを聞かれ、製材工場や営業などで働くそれぞれの立場から回答した。生徒の「林業に興味を持ったのはいつか」という質問にサトウ(本社・帯広)の須藤達也さんは「普通科出身で林業のことを知らなかったが、仕事をして知識が付いてくると興味が湧いてきた」と答えた。

 会場にはチェーンソーやドローンなどの機材や林業の仕事を紹介するパネルを展示。映像ブースではグラップルを使った作業の様子を流した。

 林業事業体など13者による個別相談ブースには、仕事に興味を持った生徒が企業概要や就労条件について質問していた。

 同校の能登淳子学科主任は「近年は林業や木材産業を希望する生徒が増えてきた。セミナーは事業体の方と面と向かって話ができる重要な機会になり、3年生になった時の企業実習にもつながっている」と話していた。

 佐藤会長は過去2回の開催で手応えを感じている。「説明ブースには当セミナーをきっかけに入職した人もいる。業界の人手不足が深刻な中、現時点で林業に興味を持ってくれている生徒が多いようでうれしい」と話し、今後も体験学習などでさらに興味を持ってもらえるよう取り組みを進めていく。


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