道東2018 取材メモ (8)JR釧網本線の維持を

2018年12月29日 13時00分

 WILLERが利用促進展開

 JR釧網本線の利用促進に向けた取り組みがことし始まった。高速バスや鉄道を運行し、観光コンサルティングを手掛けるWILLER(本社・大阪)は、JR釧網本線とバスなどをセットにした交通パスを販売している。JRの駅から観光地をつなぎ、JRの魅力を国内や海外に売り込んでいる。

 ことし6月、沿線など9市町村で組織するJR釧網本線維持活性化実行委員会が、観光路線としての価値を検証する事業の委託先を同社に決めた。村瀬茂高社長は7月の沿線自治体の首長らが集まる協議会で、JR釧網本線の課題を指摘。3つの国立公園や知床に隣接し観光資源が豊富だとしたものの、鉄道沿線から観光資源までの交通が不便なため路線の利用につながっていないとした。「沿線にある観光資源への交通を整備することが地域全体の活性化につながる」と説明した。

 同社は9、10月にJR釧網本線の乗車券と摩周レストランバスなどをセットにした交通パスを企画。現在は第2弾としてJRとバスの乗車、流氷を感じられるアクティビティーを合わせた交通パスを販売している。2つに共通するのはJRの駅から観光地までをつなぎ、JRの利用促進を図っている点だ。

 観光地までの交通機関が整っていれば、車の免許を持っていなかったり、運転に慣れていなくても気兼ねなく移動を楽しめる。水谷洋一網走市長は、9月の会合で「地元が利用している実態を忘れないでほしい」と発言。公共交通機関のアクセスが悪いと、観光客はもちろん人口も減り、地域の衰退を招きかねない。住民の足だけではなく、観光路線として活用することで解決策は見えてくるはずだ。今後の動きに注目したい。(釧路支社・沓沢 奈美)


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