認定NPO法人ポロクルは、NTTドコモ(本社・東京)と共同運営で札幌市内のシェアサイクル事業を2019年4月から始める。同社が提供するアプリケーションで自転車の予約、貸し出しや返却の手続きが行えるようにするほか、AIを用いた配車の最適化などを2カ年かけて試行していく考えだ。
同法人は、札幌市内に約40カ所のポートと呼ばれる自転車置き場を持ち、約350台の自転車を貸し出しできるよう配備。利用者が増加する一方で、システム更新などの課題を抱えていたことから、東京など都市圏でシェアサイクル事業を展開するNTTドコモとの共同運営を来年4月から2カ年で始めることに合意した。
同社が提供している自転車シェアサービスのウェブシステムにポロクルを組み込む形でのシステム導入を模索。アプリに登録すれば、自転車の予約やポートの検索が可能となるほか、交通系ICカードで貸し出し・返却を行うといった手続き・決済の簡便化も図ることができる。
これに合わせてポートと自転車もドコモのシステムに対応したものに更新。
このほか、季節や時間で変動する需要予測をAIで行い、ポートへの自転車配置・再配置を合理化していく考えだ。