■札幌消防局が出初め式 木遣り保存会がはしご乗り披露
札幌市消防局は5日、市内のわくわくホリデーホールで2019年消防出初め式を開催した。一般来場者を含む約1300人が参加。札幌地区鳶土工工事業組合の木遣り保存会がはしご乗りなどの年頭演技を披露するとともに、1年の防火に向けて決意を新たにした。
消防職員や消防団員の士気高揚と、市民への防火・防災意識の普及啓発を目的に、1874年から続く新年の伝統行事。
式典で秋元克広市長は、北海道胆振東部地震を踏まえ「消防防災体制の充実強化は喫緊の課題」とし、超高齢社会や人口減少といった社会環境の変化にも効果的な施策を展開する姿勢を示した。
続く市民イベントでは、木遣り保存会の20人が、木やり歌やまとい振りを披露。はしご乗りでは次々と繰り出す大技に、来場者から大きな拍手が沸いた。
■はしご乗りに市民歓声 帯広鳶土工事業組合と若鳶会
帯広鳶土工事業組合(野崎正行組合長)と帯広若鳶会(野崎正博会長)は7日、市消防庁舎で開かれた消防出初め式に参加した。氷点下10度を下回る厳しい寒さの中、木やりやはしご乗りといった伝統の技を披露し、集まった市民から多くの歓声を浴びた。
式には団員ら約350人が参加。近隣の幼稚園児や住民が多く集まった。消防車両や団員による分列行進の後、勇ましい木やり歌を響かせながら若鳶会の会員が重さ約23㌔のまといを手に振り歩いた。
はしご乗りでは野崎重機建設興業の高橋力さん(24)と紺野工業の紺野輝さん(38)が演技を披露。11人で支える高さ約6・4mのはしご上で次々と技を繰り出した。
2人は仕事終わりに週2、3回練習を重ねて腕を磨いてきた。紺野さんは「子どもの歓声も大きく会場が盛り上がった。無事に技が決まって良い一年になる」と話していた。