作業服の個性化続々 機能性やデザインを重視

2019年01月11日 12時00分

 現場の作業服が変化している。「スーツに見える」をコンセプトに話題を集めたオアシススタイルウェアや、ミドリ安全、東京ユニフォーム(いずれも本社・東京)などがデザイン性を重視した作業服の開発を推進。自社ワークウエアのデザイン刷新に取り組む道内外の企業も見られる。働き手の作業環境やワークスタイルの変化に対応し、機能面やデザイン性を向上した作業服へのニーズが高まっている。

 2018年に竹中工務店と竹中土木、三井住友建設がそれぞれの作業服を全面リニューアル。道内では、とび・土工の小鍛冶組(本社・札幌)が総合スポーツメーカーのミズノと共同で作業服を製作するなど、刷新への動きが顕著だ。女性技術者の増加に合わせ、女性用作業服の導入も進んでいる。

 ミドリ安全が17年に実施した作業服の利用実態・意識調査によると、デザインや見た目に不満を持っている人が半数近くに上った。作業服に求める要素に関する調査では「機能性(涼しさ・吸汗)」「機能性(ストレッチ)」に続き、「デザイン/見た目」が上位につけた。多様化する近年のファッションに合わせ、作業服にもデザイン性や見た目を重視する傾向が出ている。デザインが作業効率にも影響すると考える人や、作業服の機能性と自身の生産性への影響を感じている人の割合は8割を占めた。

 作業服販売のオアシススタイルウェアは「スーツを作業服にする」というコンセプトで、18年3月に機能性とファッション性を両立させたスーツ型作業服「WORK WEAR SUIT(ワークウェアスーツ)」を発売。水道工事を担うグループ会社の声を生かし、現場作業に特化した機能を備えた。一時生産が追い付かないほどの反響を得た。

デザイン性が高い東京ユニフォームの作業服

 12月には法人向けに作業服のレンタルを開始した。作業服の平均相場が3000円程度で使い捨てされることが多い中、同社製品は上下セットで1万―3万円台。レンタルは月額3000円から。交換や買い取りもできる。価格で二の足を踏む企業には、レンタル導入により機能性を体感してもらう考えだ。

 東京ユニフォームは、ビルメンテナンス向け作業服の開発チームを設置。レディースユニホームメーカーと共同開発し、男女兼用含めて100種類以上を展開する。同社の担当者は「建物オーナーからも、入居する企業の印象を向上させるため、格好よいユニホームを求める声が挙がっている」と話す。

 一方、業界を問わず作業服自体も注目されている。作業服・作業用品店を全国展開するワークマン(本社・群馬県伊勢崎市)は、18年から高機能ウエア専門店「WORKMAN Plus」の展開を始めた。

 屋外作業用のプロ仕様の防水防寒ウエアなど作業服として開発した製品が、アウトドア・スポーツ・バイク・釣り・雨の日の通勤用などに用途が広がり、口コミやSNSの拡散で一般客にも人気が向上。店舗で陳列している作業服をマネキンに着せ、アウトドアショップに様変わりした。

 プロ客と一般客向けの兼用により大量生産が可能となった。高機能ウエア市場を占めていた大手スポーツメーカー製品より低価格な点も好評。作業服が身近になることで、企業の導入のしやすさや現場のイメージに良い影響を与えそうだ。


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