セコマ(本社・札幌)と宗谷管内9町村は21日、宗谷合同庁舎で災害時における応急生活物資供給などに関する協定書を締結した。地震や風水害などの大規模災害が発生した場合において、住民生活の早期安定を図る物資供給などに関する基本的条項を定めている。
セコマでは稚内市と2004年に同様の協定を結んでおり、今回、9町村と締結したことで、管内全市町村と協定を結んだことになる。管内全市町村との締結は宗谷管内が初めて。
締結式には、セコマの丸谷智保社長や宗谷町村会長の工藤栄光豊富町長など9町村の首長に加え、宗谷総合局の朝倉浩司局長が立会人として出席し、協定書に署名。工藤町長は「締結により迅速な物資提供が可能となることはありがたい。宗谷地域とセコマの連携を深め、地域の知名度向上などにつなげていきたい」と述べた。
丸谷社長は「実際に災害が発生した場合には住民の役に立つような支援に取り組んでいく。災害時だけでなく、産業・地域振興にもつながる前向きな協定にしたい」と期待した。