道と北海道高速道路建設促進期成会(会長・高橋はるみ知事)は24日、国土交通省と東日本高速道路本社を訪れ、道東自動車道夕張IC―十勝清水IC間の4車線化を目指して緊急要望を行った。大規模災害時における高規格幹線道路の強靱(きょうじん)性や信頼性などを確保するために早期採択を求めた。
2016年に本道を襲った台風10号は、国道や鉄道とともに道東道に被害をもたらした。しかし、速やかな復旧により、その後は日勝峠被災で長期通行止めとなった国道274号などに代わって、道東と道央を結ぶ大動脈として物流や人流、救急搬送などを支え続けた。
国は、財政投融資を活用して高速道路における暫定2車線区間の4車線化を推進する方針を示している。道と期成会では、災害時における高速交通ネットワークの重要性のほか、道東道延伸で交通量が増加し、渋滞が急増している実情を踏まえて、早急な対策が必要であることを強調している。
要望には、期成会の理事を務める米沢則寿帯広市長、高橋正夫本別町長をはじめとする十勝管内沿線自治体の市町村長、北海道の地域とみちをつなぐネットワーク連携会議の真鍋憲太郎道東道とかち連携協議会運営委員長、道からは岡田恭一建設部長らが参加。国交省では田中英之大臣政務官、池田豊人道路局長、和泉晶裕北海道局長らと順次面会して、4車線化の必要性を訴えた。