帯広工高電気科の2、3年生79人が、第2種電気工事士試験に全員合格した。合格率100%達成は3年連続。先輩の代から続く目標を達成した生徒らは安心と喜びの表情を浮かべた。
同資格の試験はこれまで上期か下期の一方しか受けられなかったが、2018年度から両方の受験が可能となった。2年生は上期に受験し、一部の不合格者も下期で合格を果たした。2年生時に不合格となった3年生もことしの下期に合格して2、3年生全員が有資格者となった。
資格取得への勉強は1年生の冬から始め、2年生になると本格化。授業で過去問を解くなど対策を進め、筆記試験後は実技の練習をこなした。クラスによっては模擬テストの結果を掲示して生徒らの競争心に火を付けた。
2年生の福原幹人さんは「目標にしていた全員合格が果たせてうれしい。先生も僕らのために多くの時間を割いてくれて感謝している」と喜んだ。
3年生で東京の鉄道会社に就職が内定している橋本純希さんは「電気を扱う仕事に就くので資格はプラスになる。職場でも新しい知識を身に付ける必要があるが、今回の資格取得は大きな自信につながった」と振り返る。
電気科3年担任の我妻雅教教諭は「合格率は全国でも4割程度なだけによく頑張ったと言ってあげたい。この経験を糧に今後も勉強や仕事で頑張ってほしい」と生徒への思いを伝えた。