札幌建管は、利根別川広域河川改修の2019年度事業費として10億9200万円を要望している。利根別川工区で築堤と樋門、南利根別川工区で築堤と堀削、護岸などに取り組む見通し。工事の発注時期については、国の2次補正予算を活用して本年度に前倒し発注することも視野に検討中だ。19年度以降の残事業費は約116億円を見込んでいる。
岩見沢市を流れる同川は、石狩川水系幌向川に合流する一級河川。1966年8月に家屋浸水をはじめとする多大な被害が発生したため、67年から幌向川合流地点の上流15・5㌔区間で改修に着手した。
18年度の事業完了を予定していたが、12年度に洪水被害が発生したため、事業採択区間内上流部9・8㌔と採択区間外支川部6・9㌔の計16・7㌔で河道堀削などを追加で実施している。総事業費は320億1000万円に上り、33年度に完了する見通しだ。
19年度以降は、利根別川、南利根別川、ポントネ川、東利根別川の4工区で築堤、堀削、護岸、樋門・樋管整備を実施する予定。このほか、ポントネ川工区の国道12号橋と、東利根別川工区の幹線橋、東利根別橋、春日橋、岩清水橋、無名橋、錦橋という道路橋7橋の架け換えにも取り組む。