道の駅「横綱の里ふくしま」 候補地絞り移転改築へ

2019年01月31日 12時00分

 道の駅「横綱の里ふくしま」再整備基本計画策定委員会(委員長・菊地澄男中塚建設総務部長)は、再整備の候補予定地に関し、「青函トンネル記念館周辺」と「福島漁港フェリーターミナル周辺」の2カ所に選んだ。2月下旬に予定する次回委員会で1カ所に絞り込む。これで現地改築はなくなり、移転改築が濃厚となった。

 国道228号に面する道の駅(福島町福島143の1)は、1997年に完成した。規模はCB造、平屋、延べ125m²。

 同委員会では、駐車場の狭さやトイレといった課題のある現道の駅の機能充実、快適に過ごせる施設を目指して移転改築、大規模改修などを前提に議論を進めている。

 委員会では第2回会合を基に4カ所を選定。29日に福島町役場で開いた第3回会合で委員から新たにフェリーターミナル周辺の提案があり、計5カ所で候補予定地を選んだ。

 約1万6000m²程度を理想的な敷地面積とする民間企業の調査結果や、建築面積900m²の道の駅「北前船松前」の前例から、候補予定地の想定敷地面積、収容台数などを事務局が算出した。

 委員の多くが賛同した青函トンネル記念館周辺は、現在ある福祉センターの移転が必要となるが、建築面積900m²を含み、敷地面積は1万3000m²程度。大型車10台と普通車175車を確保できる見込み。

 福祉センターは老朽化が進み、未耐震であることから近い将来、施設の在り方を考える必要がある。委員からは北東側に隣接して新緑公園があることから「バーベキューができるのでは」との提案があった。

 もう一つの福島漁港フェリーターミナル周辺活用策に関し、委員はアワビなどのブランド化を目指す町の独自性を打ち出しやすいと指摘。アワビ養殖工場の見学や購入後のバーベキュー、使用していないイカ釣り漁船の遊覧船利用などの可能性を示唆した。

 トンネル記念館同様に支持を集め、この2カ所で候補地選定の議論をする。

 このほかの候補地は、現在地周辺、千軒地区、青函生コンクリート工業工場跡地だった。


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