夕張市長の鈴木直道氏は1日、札幌パークホテルで記者会見を開き、4月の道知事選に出馬することを正式に表明した。鈴木氏は「自分の素直な心の声を聞いて、躍動する北海道の扉を力強く押し開けていきたい、その先頭に立たせてもらいたいという思いに至った」と説明。人口減少問題をはじめ、本道が抱える課題に対しては先送りせずに「しっかりと答えを出し、その責任を負っていく」と話した。
多くの報道陣を前に鈴木氏は、本道が直面する人口減少などの重要課題に対して「新しい発想も取り入れ、課題解決の最先端自治体となるよう汗を流し続ける」「厳しいから守るのではなく、あえて大胆に挑戦していく」と意欲を示した。
JR北海道の事業範囲見直し問題は「市民の足をいかに確保するかという観点から考えていくべき」とし、空港民営化を含めて「最後は総合交通体系を再構築した上で、北海道全体がむしろ便利になったという形をつくる視点が重要」と話した。また、統合型リゾート(IR)の誘致は、「道民目線で判断していく」とした。
本道の厳しい財政状況に関しては「私のモットーは大義ある逆境に挑戦すること。ピンチをチャンスに変えて、大きな可能性を持つ北海道を再生させていく」と強調。「退路を断って知事選挙に挑戦する」と決意を語った。