寿都町の風力発電事業 21年12月に着工

2019年02月04日 15時00分

 寿都町は、樽岸町浜中地区に計画する仮称・寿都町風力発電事業に関し、2020年5月から実施設計に取り掛かり、21年12月に着工、22年12月に運転開始する予定だ。風力発電機を2基設置し、最大出力は3980㌔㍗(1基当たり1990㌔㍗)となる。

 同事業は既存の町営風力発電所が更新期を迎えたため、18年度から更新に向けた手続きを開始。環境影響評価法の対象ではないが、地域住民への周知と理解を深めるため、自主的に環境影響評価を実施している。準備書は東洋設計が作成した。

 縦覧開始した環境影響評価準備書によると、20年度の5―3月で実施設計をまとめ、21年度の5―9月で造成、同7―10月で基礎を進める。

 電気は21年5月から22年9月までの17カ月、据え付けは22年5―9月の5カ月を予定。22年9月から4カ月間の試運転を経て、12月の運転開始を目指す。

 発電機はドイツのエネルコン社製で、寸法はローター直径92m、地上高は最高点が124m。

 風車据え付けに必要な造成面積は、1基当たり約3000m²。基礎は直接基礎か杭基礎から選択する。据え付けは現地組み立てで、ブレード3枚を取り付けた状態からクレーンでつり上げる。

 電気・計装工事では、風車内配線や受変電設備設置、送電経路架設・敷設を予定している。工事用道路は、既設の町道浜中道路線を利用する。

 今後は、環境アセスメントの手続きと同じく、評価書の作成・縦覧を進める。事業費は明らかにしていないが、同町が10―11年度の2カ年で整備した風太風力第2発電所は、2基設置に総事業費約19億円を投じている。


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