早水組(本社・網走)の子会社である「LIA」は1日、コミュニティFM放送局「FM ABASHIRI」の開局式を開き、放送をスタートした。周波数は78・7MHz。日常的な地域の情報や災害時の情報を発信する。
早水組は2018年9月1日で創業70周年を迎えた。地域に恩返しがしたいという思いと、地域住民からラジオ局を求める声があり開局を決めた。オホーツク管内では08年に開局した「FMオホーツク」に続いて2番目の開局となる。
放送エリアは網走市内の1万7889世帯で99.2%をカバーし、大空・小清水町の一部地域でも聴くことができる。放送は平日の午前7時半から午後7時まで。天気予報や音楽、イベント、災害情報などを発信する。
放送はLIAの運営スタッフ4人と、ボイスオブオホーツクスカイ所属のアナウンサー4人の計8人で番組を制作する。
開局式でLIAの斎藤昌基放送局長は「放送の公共性と社会的責任の重要性を認識し、放送の責任を全うすることを誓う。地域とともに成長し、網走のために素晴らしい放送局にしていく」とあいさつした。
水谷洋一市長は「3万6000人の市民が1人1回は電波に声が流れるような地域に愛されるFMになってほしい」と期待した。
放送は正午から開始。開局特番として水谷市長や早水誠社長らが出演して開局への思いを語った。