4日開幕した第70回さっぽろ雪まつりの大通5丁目会場東側に、純白のサラブレッドが姿を現した。札幌商工会議所建設部会が参加する、さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会第1雪像制作部会が手掛けた。北海道胆振東部地震で被災した北海道を力強く駆ける姿が、開催期間の11日まで訪れた人たちを魅了する。
1月7日の雪輸送開始を皮切りに作業を開始し、ことしも、建設部会の田中組や勇建設、伊藤組土建、岩田地崎建設などが参加。3日の雪像引き渡し式を経て、4日にオープンした。
高さ12m、奥行き13m、横幅16mの大雪像のテーマは「北海道を駆ける!サラブレッド」。北海道が一大産地の競走馬2頭を表現し、復興への思いを込めた。札幌市時計台や、羊ケ丘展望台のクラーク博士像などの観光地を背景に、北海道の魅力を表した。
ことし初めて隊長を務めた、自衛隊OBの佐藤弘さんは「馬の立体感や躍動感、筋肉が盛り上がる様子をぜひ見てほしい」と話す。「被災した馬産地に少しでも元気を与えられれば」と願う。
参加3年目となる岩田地崎建設の斉藤正啓さんは「期限までに完成させる上で大事なのは、やはりチームワーク」と振り返る。ことしも、第1雪像制作部会ならではの力を結集した大雪像となった。