北海道圧接業協同組合は1日、札幌工高で出前講座を開き、鉄筋継ぎ手のガス圧接体験を通じ、ものづくりの素晴らしさを伝えた。
同講座は、深刻化する若年技術者不足への対応と、圧接の認知度を上げ、興味を持ってもらおうと実施したもの。建築科2年生79人を対象に、組合員9人が座学と実技の両方を指導した。
座学では山田賢悟副理事長が「きょうの講座を通じて若い人たちがガス圧接に関し興味を持ってもらえれば」と話し、ガス圧接の原理、利点などを説明。
実技を前に、大嶋忠裕理事長は「ガス圧接は80年くらいの歴史があり、学校やJR、ダムなど国内の構造物の約7割を占める技術」と説明。組合員の指導の下全員がバーナーを用いて25㍉の鉄筋圧接を体験した。
体験した女子生徒は「ガスを使うので怖かったが、隣で指導してくれたので安全に動かすことができて楽しかった」と話したほか「楽しい。またやりたい」と興味を示す生徒も。
同校の佐伯健一建築科長は「圧接について授業では教えていたが、実技まで教えることはないので、生徒たちが実際に体験できてよかった」と話していた。