浦臼町は、シカの食肉加工施設・減量化施設建設を主体、電気、機械、給水の4つに分割し、3月に指名競争で入札する見通しだ。6日の町議会で可決した一般会計補正予算で、2018―19年度の債務負担行為として建設関連費用に2億5800万円を設定。このうち工事費には2億1800万円を見込む。工事監理についても同時期に指名競争で入札する考えで、ことし9月の完成と10月の供用開始を目指している。
18年3月に国のジビエ利用モデル地区に指定された町は、道や北海道猟友会、滝川市の食肉加工企業アイマトンとコンソーシアムを組み、「ジビエ・de・そらち」として国の補助を受け、シカの食肉加工施設の建設計画を進めてきた。
建設地はどちらも於札内330の13。規模は食肉加工施設がW造、平屋、延べ222m²で、減量化施設が延べ97m²のD型ハウス2棟の予定。実施設計はシン技術コンサルが担当した。
食肉加工施設では、滝川市や砂川市など中空知を中心に各地域から集められてきたシカを部位ごとに切り分け、食肉として出荷できるように加工。減量化施設では、食肉加工施設から排出される廃棄物や、鳥獣の死骸に堆肥をかぶせて発酵させ処理する。
建設後の施設の所管は両方とも町で、食肉加工施設の運営は流通を含めアイマトンが、減量化施設は町が担う。