経験積むたび仕事楽しく
内装仕上げ工事を手掛ける八代(本社・札幌)に入社して8年目。マンションや病院、ホテルといった現場で日々汗を流す。「建物ができたときにやりがいを感じる」と話す。
同業の父親の姿に憧れ、職人の道へ。社内には仕事のきれいさや早さの面から、尊敬する先輩が複数いる。その姿を見て仕事を覚えている。
2018年度内装仕上げ1級技能検定(鋼製下地工事)に挑んだ。当初は「自分は未熟。できるかなという不安はあった」と明かす。毎日2―3時間、教科書を読み解いて学科試験対策に励んだ。実技試験に向けては「いろいろな人に教えてもらって」技術を磨いた。
実技試験は、緊張もあって満足いくような出来ではなかった。「自信はなかった」が、結果は見事合格。周囲の人からは「おめでとう」と祝福された。素直に喜び、合格証書は額縁に入れて自宅に飾っている。
経験を重ねるにつれてできることが増え、仕事の楽しさを感じている。「よくやった」と先輩に褒められることも。「お世話になっている先輩たちや親方に、少しでも楽をしてもらえるような仕事ができれば」が当面の目標だ。
1990年6月26日生まれ、札幌市出身。8歳の娘と4歳の息子の父。子どもが生まれた瞬間に父になった実感がわき、「仕事を頑張らなきゃ」という気持ちになった。休日は一緒に商業施設に出掛けたり、雪遊びをしたりして、子どもとの時間を大切にしている。