道建設部建築局は、2019年度発注工事から「建設部見積用参考資料等提供システム(愛称・QuMaOS=クマオス)」を通じて、設計図書などを電子データで提供する。4月からの本運用に先駆け、22日公告予定の2工事を対象に試行運用を実施する。
クマオスは、見積用参考資料などのデータをウェブ上で無料提供する道建設部のシステム。18年4月、10建管の入札契約課が所管する工事や業務を対象に運用を開始した。
一方、建築局が発注する工事の設計図書などについては、道から委託を受けた道建築指導センターでのみ閲覧が可能。写しは同センターが有料で提供しているが、利用者にはセンターへの移動時間や旅費、写しの交付費用といった負担が生じる。
このため利便性向上や負担軽減を目的に、19年度発注工事からクマオスによるデータ提供の開始を決定した。
建設部計画管理課、建設管理課、10建管のホームページ上にクマのマスコットキャラクターのバナーが表示されるので、それをクリックするとトップページのログイン画面に移行する。クマオス未登録の場合は、ここから利用者登録の手続きが必要。既に登録済みの利用者はあらためて登録する必要はない。原則24時間利用でき、設計図書や各種図面、見積用参考資料などを個別にダウンロードすることが可能となる。
4月からの本運用に先駆け、22日に公告する北海道消防防災ヘリコプター給油施設改築と岩見沢市道営住宅第3かえで団地1号棟改善の2工事でクマオスを試行運用する。
4月以降は建築指導センターでの閲覧・取得ができなくなるため、建築局は早めの利用者登録と積極的な活用を呼び掛けている。