めむろワイナリー設立 20年春に醸造所着工

2019年02月19日 15時00分

 ブドウ生産者ら町民有志でワイン製造を目指している芽室ワインカウンティは18日、新会社となる、めむろワイナリー(芽室町祥栄西18線15、尾藤光一社長)を設立した。ワイナリーの新設を計画。町有地である新嵐山スカイパーク(中美生2線42)の一角を借りる方向で町と調整中だ。2020年春の着工、秋の醸造開始を目指している。

 社長に就任した尾藤農産(本社・芽室)の尾藤光一代表取締役が会見し、説明した。

 十勝管内では、池田町に道内初、自治体としては全国初となるワイナリーが1963年に誕生。74年に観光施設のブドウ・ブドウ酒研究所(通称・ワイン城)が完成した。その後、後志や空知などでもワイナリーが開設され、ワインづくりが道内に広まった。

 十勝では厳しい寒さに合った品種を開発。他の地方がワイン醸造で代表的な欧州系品種を中心に栽培していることもあり、生産は伸び悩んでいる。

 十勝総合局は18年8月、十勝産ワインの品質向上とブランド化を目指して「ワインアカデミー十勝」を立ち上げた。国内外から専門家を招き、ブドウ栽培や醸造技術、ワインと十勝の食材を生かした地域振興について、セミナーなどを通じて学ぶのが目的。管内のブドウ生産者らが参加し、自前のワイナリー開設を目指すなど機運が高まっている。

 同社はワイナリーの建設・運営を目的に1日付で登記した。資本金800万円で、地元農家を中心に醸造責任者や公認会計士らが出資している。

 芽室町産ブドウは現在、池田町に委託醸造しているが、将来は生産規模を拡大するため、芽室町内で醸造する考え。十勝と欧州の品種を栽培し、ブレンドするなどして新しいワインの生産を目指す。また、収穫体験や周辺施設との連携による観光資源としての活用も期待している。

 計画によると、ワイナリー施設は延べ約300m²の規模で、事業費は1億円超を想定。将来的なワイナリーの活用方法などを見据えて施設内容を検討している。

計画を説明する尾藤社長(左)

 尾藤社長は建設地について「自然豊かな景観で、町民にはスキー場やイベント会場として親しまれている」とし、「観光客に長く滞在してもらえるよう周辺施設と連携し、場合によっては改修などの提案もできれば」との考えを示した。


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