占冠村は、2019年度予算案に盛り込んだ占冠保育所移転改築について、4月上旬にも主体と設備、外構を一括して指名し、同中旬に入札する考えだ。5月上旬に着工する見通しで、工期は20年3月20日までを予定。4月からの供用開始を目指す。工事費は本体が3億1100万円、外構が6050万円、建設地を確保するための解体が2091万円を試算している。
占冠保育所は、完成から50年以上が経過し老朽化が進んでいることに加え、現行の耐震基準を満たしていないため移転改築を計画した。
新たな施設の規模はW造、平屋、延べ630m²で、基本実施設計はIA研究所が担当。定員は人口の減少なども踏まえ、現行より30人少ない40人とした。建材にはトドマツ、エゾマツ、シラカバなどの村産材を使用。暖房は省エネや地元材の利用促進という観点から、薪(まき)ボイラによる温水を利用する。
このほか、16台分の駐車場を用意し、ぶらんこや滑り台、築山などを設置した屋外遊技場も整備する。
建設地はシムカプ原野46の138ほかの現保育所隣接地(敷地面積2600m²)。改築の支障となる勤労福祉会館の解体は3月末までに指名し、4月上旬に入札する考え。
現保育所はしばらく解体せず、一時避難施設も兼ねて勤労福祉会館として利用する。