蝦夷地開拓移住隊士が眠る 勇払開拓史跡公園を修繕へ

2019年02月24日 15時00分

 苫小牧市は2019年度、苫小牧発祥の地、勇払開拓史跡公園を修繕する予定だ。再編関連訓練移転等交付金を活用し、老朽化が進む石畳やブロック塀、境界フェンス、墓石舎の腐食防止などを実施する。時間を問わず来訪する参拝者の安全確保のため、街灯も設置する。19年度予算案に整備費1980万円を計上した。

 同公園(勇払123)は1973年に開設。0.7haほどの特殊公園で、勇払会所を模した勇武津資料館がある勇払ふるさと公園に隣接している。

蝦夷地開拓移住隊士の墓がある勇払開拓史跡公園。隊士らは蝦夷地の警備と開墾に従事した

 1800(寛政12)年に徳川幕府の命により、交易が盛んで会所が置かれていた勇武津(現・勇払)へ、原半左衛門胤敦を隊長とした八王子千人同心100人が本州から渡った。

 このうち、原隊長の弟・新介を副士とした50人が勇払に移り住み、警備や畑作、道路整備、交易などに携わった。

 こうしたことから、市は苫小牧発祥の地として、蝦夷地開拓移住隊士の墓碑(市指定史跡)を勇払市街地にある市有地に集約し、史跡公園とした。

 八王子千人同心8人と、原隊長らとは別に幕吏見習いとして勇払に入った河西祐助の妻・梅らをまつっている。

 隣接する勇武津資料館では、千人同心の生活用具などを展示している。(苫小牧)


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