北海道経済産業局は、市場規模の拡大が見込まれるスポーツ関連産業をターゲットとした「北海道スポーツ関連産業創出プラン」をまとめた。スポーツと周辺産業の融合により、地域の稼ぐ力を向上させるのが狙い。推進役となるプラットフォームを3月に立ち上げる。
政府の未来投資戦略2018は、スポーツ市場の規模を2025年に現在の約3倍となる15兆円に拡大することを目指している。
経産局のプランは、①プロスポーツチームとの連携②ITやコンテンツ、観光といったエンタメ産業との融合③健康寿命延伸産業との融合④イベント連携、合宿誘致などによるにぎわい創出―の4点を柱とする。
①のプロスポーツチームとの連携では、北広島市でのボールパーク構想の推進や、将来的なJ3昇格を目指して複合型スタジアムの整備を構想する、社会人サッカーチーム「北海道十勝スカイアース」による地域活性化などを側面支援。
②のエンタメ産業との融合では、スポーツとVR、ARといった先端デジタル技術の組み合わせによる「魅せるスポーツコンテンツ」の開発、ラグビーワールドカップの札幌開催に合わせた英国、豪州人を主要ターゲットとする観光プロモーションの実施などを盛り込む。
19年度は熟度の高いものの戦略づくり支援、20―21年度は各種プロジェクトの連携最適化、22年度以降に各プロジェクトの自立化といったロードマップを描いている。
これらの実現に向けたプラットフォームは食・観光関連、サービス・ヘルスケア関連、IT・ものづくり関連、プロスポーツチームといった企業のほか、国、自治体、大学等と多様な組織で構成。北海道二十一世紀総合研究所が事務局を務める。
キックオフイベントとして、3月14日午後3時から札幌文化芸術劇場hitaruでシンポジウムを開く。