北広島市は1日、2018年度一般会計に4億9410万円を増額する補正予算案を第1回定例会に追加提案した。全額、昨年9月に発生した北海道胆振東部地震で被災した大曲並木地区の復旧費に充てる。
予算案の内訳は、工事請負費に2億9300万円、調査・設計・監理に1億3300万円など。防災・安全交付金を活用し、全額繰り越し明許を設定する。
昨年12月に復旧対策工の案を地域住民に説明した大曲川沿い南側、大曲川沿い北側、高台エリアの3地区が対象。
詳細は設計で固めるが、大曲川沿いの南側は盛り土を撤去し緑地化を施し、北側は受圧板を設置しグラウンドアンカーで補強。
高台エリアは既存擁壁を張りコンクリートで補強し、鉛直方向に鉄筋を挿入する工法を取り入れる。
また、地区全体の地下水位が高いため市道に沿って暗渠を整備するほか舗装の復旧を計画する。
設計は全工事が対象で、早ければ4月に発注する。工事内容で分割するかは検討中。どのエリアから進めるかは設計や地域との協議を踏まえて決める。
可決されれば、同会計は255億5310万1000円となる。