開発局の計画見直し受け河川砂利採取始まる

2019年03月05日 12時00分

深川砂利工業が石狩川で掘削

2カ月足らずで河川砂利3万9600m³を採取した

 北海道開発局の第15次砂利採取規制計画(2016―18年度)見直しを受け、砂利業者による河川砂利採取の動きが進んでいる。北海道砂利工業組合空知支所は18年5月ころから河川管理者の札幌開建と協議を重ね、組合員の深川砂利工業(本社・深川)が石狩川で19年1月から掘削を開始。河川砂利3万9600m³を採り、2月末に無事作業を終えた。

 開発局の砂利採取規制計画は、河川管理に支障が生じたり、河川環境が損なわれないよう、砂利などの採取を規制するのが目的。道内では1980年ころから河床低下が顕在化し、サケの産卵床といった環境影響への懸念などから策定した。第15次計画は雨竜川と湧別川のみ採取を認めていたが、18年度の見直しによって6水系14河川1ダムに広がった。

 道砂利工組空知支所では、札幌開建が18年5月に開いた説明会を機に富岡正幸支所長が「石狩川の河川砂利採取を実現させたい」と決意。石狩川が流れる深川市と滝川市、砂川市、新十津川町、雨竜川が流れる幌加内町の計5カ所を候補地とし、滝川河川事務所と事前協議を進めている。

 規制計画の見直しを踏まえ、河川砂利の採取で第1号となった北空知頭首工下流。切り込み砂利3万9600m³の採取を計画し、ホッコングループの深川砂利工業が1月8日に着手した。

 現場は2万4000m²ほどの広さ。バックホー4―5台で1日1000m³のペースで作業を進めた。下流から上流側に向かって順繰り弧を描くように掘り進めた。

 北海道漁業組合連合会に濁水対策を提示し、ポンプや沈殿槽を設置しながら作業を進めた。現場が自社の敷地そばという好立地から、採取した砂利はダンプトラック5台で街中を通ることなく仮置場までピストン輸送した。事業開始から2カ月足らずの2月末に終了。効率の良さが如実に表れた。

 初めは立木の根や泥などで思うような砂利が採れなかった。それでも上流へと掘削を広げると、密度や吸水率の良い上質な川砂利が出てきたという。

「石狩川の砂利は密度や吸水率が良く上質」と話す深川砂利の吉尾社長

 冬季ならではの苦労もあった。特にダンプの確保は、除雪向け車両との取り合いとなり、やりくりに苦慮した。それでも「採算の合う陸砂利が採れなくなっている中、良質な河川砂利を採れるのは本当にありがたい」と深川砂利工業の吉尾雅弘社長は満足げに話す。

 道砂利工組空知支所の富岡支所長は「石狩川で河川砂利採取が実現できたことは大変画期的なこと。札幌開建をはじめ関係者に改めて感謝する。今後も空知支所の総力を挙げ、地域の治水対策の一助となるよう努力したい」と話している。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

web企画
  • 古垣建設
  • 東宏
  • 川崎建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

札幌駅前に新タワービル JR北海道が不動産事業を強化
2019年04月10日 (2,141)
ゼネコン18年度受注高 首位の岩田地崎、初の500億円台
2019年05月08日 (1,985)
再開発きっかけに病院の移転改築増加 札幌市内
2019年05月15日 (1,764)
新幹線札樽トンネル、今秋から立坑掘削 札幌で工事開始
2019年04月22日 (1,629)
札幌駅南口北4西3再開発 23日に準備組合設立
2019年05月17日 (1,506)

連載・特集

連載 おとなの養生訓 new

おとなの養生訓
第160回は「熱中症予防」。水が体に 吸収されるには時間がかかります。喉 が乾く前に水分補給を。

連載 北海道遺産

北海道遺産
開拓や経済・生活の発展に貢献した6件を紹介します。