津別町は、老朽化した役場庁舎と議会議事堂、林業研修会館を統合し、一体的に建て替える新庁舎の建設費を9月の定例町議会に追加補正予算として提案する考えだ。実施設計は随意契約で4月ごろにもアトリエブンクに発注する。2019年度の当初予算案に5451万円を計上してある。
幸町41にある現役場庁舎と隣接する町議会議事堂、林業研修会館はそれぞれ老朽化が進み、耐震性も乏しく、巨大地震発生時には倒壊する恐れが高いことから一体的に建て替える。
新庁舎は現庁舎の東側駐車場に整備する方針で、健康福祉センターの機能も有する。RC造とS造、2階、延べ3400m²、駐車場200台などを設計条件としている。
アトリエブンクの提案は、RC造とW造の混構造とし、1次エネルギー消費を50%以上削減する「ZEB Ready(ゼロ・エネルギー・ビルディング・レディー)」を導入する考え。1階は窓口サービスの必要な部署やキッズコーナーを設置。2階は議会議事堂やコミュニティーホールを置く。
新庁舎から国道240号までつながる道道屈斜路津別線にはエゾマツ並木を造成し、「愛林のまち・つべつ」にふさわしい木を感じられる庁舎とする。
町は昨年11月に基本設計をアトリエブンクに発注していることから実施設計を随意契約で同社に発注する方針。建物の建設費は9月の議会で補正し、11月ごろの着工、20年度末の完成というスケジュールを組んでいる。