釧路外環状道路が全線開通

2019年03月12日 12時00分

 釧路開建が整備を進めてきた釧路外環状道路の釧路東IC―釧路別保IC間6・9㌔と、釧路中標津道路の上別保道路6・6㌔が9日、開通した。地元選出の国会議員や沿線首長、受発注関係者らが集まり、記念式典や本線上でのイベント、通り初め式などで開通を祝うとともに、根室や中標津に向けての未整備区間早期事業化へ思いを一つにした。

 釧路外環状道路は、起点の釧路西ICから釧路東ICまでの9・9㌔が2016年3月に供用済みで、今回で全線開通となった。

 上別保道路は、釧路町と標津町を結ぶ全長約100㌔の地域高規格道路・釧路中標津道路の一部。釧路町内の44号交点から標茶町阿歴内までの7・8㌔で、272号の現道整備区間と別線整備区間で構成される。このうち別線整備した起点側の1・2㌔は16年3月に供用しており、この区間で外環状道路の釧路別保ICに接続する。

 釧路町立富原小で開かれた記念式典には、関係者ら約230人が参加。北海道横断自動車道釧路・根室間建設促進期成会の会長を務める石垣雅敏根室市長は、両区間の開通が生乳や海産物の輸送、観光の活性化、通院や救急搬送の時間短縮と負担軽減などにつながると期待を寄せ、「この効果をさらに高めるため、当地域の高規格道路整備推進になお一層の支援と協力を」と呼び掛けた。

 地域高規格道路釧路中標津道路整備促進期成会の会長である西村穣中標津町長も、今回の開通が物流、観光、防災、医療の各面で地域発展に大きく貢献すると強調した上で「地域の生命線を握る272号には未整備区間が多く残っている。計画的かつ速やかな整備を」と要請。

 続いて伊東良孝、鈴木貴子両衆院議員と小川勝也参院議員、高橋はるみ道知事が祝辞を述べ、地元・釧路町の小松茂町長は開村以来の歴史や情勢などを紹介した。

 式典後は釧路東IC付近の本線上へ移動。国会議員や地元関係者らによるテープカットとくす玉開きが行われ、通り初め式では大型車を含む約50台が、パトカーに先導され釧路別保ICへと走り抜けた。

 

テープカットとくす玉開きで祝った


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