厚真町は、今秋をめどに「厚真町復旧・復興計画」の第1期計画を策定する。北海道胆振東部地震で甚大な被害を受けた生活基盤の早期復旧に向け、ビジョンや事業計画、行程などを取りまとめる。
計画策定に当たっての基本姿勢には、住民意見を反映させ、有識者や外部人材、支援組織と連携し、復旧・復興に合わせた段階的な計画を策定する。
甚大な被害を受け土地利用計画に大幅な見直しが必要となる地域に関しては、集落再生に向けた住環境整備計画などの復興まちづくり計画を地域ごとに作成する。
計画期間は2019―25年度の7年間で、町内全域が対象。4次総合計画(16―25年度)を基本とし、地震で顕著になった課題解決の方向性を示すとともに地域発展に向けた計画とする。
第1期から第3基計画までの3段階で進める。第1期は9月ごろまでに策定し、被災状況の調査分析と復旧事業を整理。全世帯アンケートなどで住民意見を集約し、復興理念をまとめる。地域別復興まちづくり計画も策定する。
第2期は20年3月ごろまでにまとめ、ワークショップなどで住民意見を集約。テーマ・分野別の事業計画、行程表、重点プロジェクトを盛り込む。地域別復興まちづくり事業計画に基づく住環境整備事業の詳細計画を作る。
第3期は21年3月ごろまでにまとめ、総合計画前期計画の評価と、復旧・復興計画を踏まえた後期計画を見直し、地域別復興まちづくり計画に掲げた事業を実施。
復旧・復興計画は、町長を本部長とした胆振東部地震復旧・復興本部が、まちづくり委員会に諮問。(仮称)復興まちづくり計画検討員会と連携し策定する。