津別町新役場町舎の基本設計まとまる 概算工事費16億円

2019年03月18日 15時00分

 津別町は、老朽化した役場庁舎と議会議事堂、林業研修会館を統合して一体的に建て替える新役場庁舎建設の基本設計案をまとめた。概算工事費は15億9600万円。11月ごろに着工し、20年度末の完成を目指す。

 幸町41にある現役場庁舎は1958年に建設。規模はRC造、地下1地上2階、延べ1360m²。庁舎に隣接する73年建設の町議会議事堂(RC造、2階、延べ1130m²)と80年建設の林業研修会館(S造、2階、延べ536m²)もそれぞれ老朽化が進み、耐震性もなく、大地震発生時には倒壊する恐れが高い。

 また、役場機能では、議会議事堂に生涯学習課の学校教育グループや中央公民館に社会教育グループが配置されるなど窓口が分散しているといったの課題から建て替える。

 新庁舎は現庁舎の東側駐車場に整備する方針で、健康福祉センターの機能も有する。構造はRC造とW造の混構造とし、2階、延べ3240m²を予定。1階は窓口サービスの必要な部署や小・中会議室、コミュニティーホールを設置。2階は議会議事堂や大会議室などを置く。

 新庁舎から国道240号までつながる道道屈斜路津別線にはイチイやエゾマツ並木を造成し、「愛林のまち・つべつ」にふさわしい木を感じられる庁舎とする。

新たな役場庁舎のイメージ図

 町が11月に開いた基本設計者を決める公開プレゼンテーション時、アトリエブンクは1次エネルギー消費を50%以上削減する「ZEB Ready(ゼロ・エネルギー・ビルディング・レディー)」の導入を盛り込んでいたが、町は導入しないことを決めた。冷暖房にはペレットストーブの設置や通風・採光のハイサイドライトなどを設けて環境面に配慮する。

 建物の建設費は概算で、主体が10億7600万円、電気は2億6200万円、機械設備は2億5800万円を試算している。

 町は、25日まで基本設計案のパブリックコメントを受け付けている。町民意見を反映させた上で基本設計をまとめる。実施設計は基本設計をアトリエブンクに発注していることから、4月ごろに随意契約で同社に発注する考え。19年度の当初予算案に5451万円を計上した。建物の建設費は9月の議会で補正し、11月ごろの着工、20年度末の完成というスケジュールを組んでいる。


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