1月末に閉店した棒二森屋店の跡地活用について話し合う函館駅前東地区まちづくり協議会は、整備の基本構想となる函館駅前東地区の将来ビジョン案をまとめた。これまでのイオングループからの提案や地元商業者からの要望に基づき、マンションやホテル、商業施設などで構成するといった整備内容を盛り込んだ。規模など詳細については協議を続ける考えだ。
14日に市内で開いた第8回会合で、イオンモールや西松建設などで構成する事務局が示した。
これまでの議論を踏まえ、定住人口増加を狙いとしたマンション、観光客の受け入れや街中のにぎわいにつながるホテル、商業施設の建設を提案。市民らの交流スペースや図書館などといった公共サービスの配置も盛り込んだ。
都市再開発法に基づく市街地再開発事業で進める方針を掲げ、再開発準備組合を夏ごろをめどに設立するとした。
これまでにイオン側は、マンション棟を22階建ての約150戸、商業棟を3階建て、商業・ホテル棟を16階建て約200室とする試案を示しているが、案には含めなかった。再開発準備組合の設立後に具体的な協議を進める方針だ。
この日の会合には関係権利者17者、23人が参加した。最終となる次回会合は4月25日に開く見通し。