除雪機械に魅力を感じて
ロータリー除雪車や凍結防止剤散布車の製造などを手掛ける、NICHIJO(本社・札幌)に入社して9年目。3月、溶接や組み立て、塗装など各工程の作業着手から終了までを把握して調整するといった完成までの流れが滞りなく進むよう、工程全体を見て管理するポジションに就いた。
岩見沢市出身。「子どものころから、ものづくりが好きだった」と振り返る。工業高校を卒業後、北海道自動車短大(現・北海道科学大短期大学部)に進学。「除雪機械をつくる、北海道ならではの会社」であることに魅力を感じて、入社した。
以前は組み立てラインの班長として、15人前後のチームをまとめていた。他の人が自分の作業に集中できるよう、別の工程とのやりとりや部品入荷状況の他品質確認を自ら率先して担った。こうした努力が評価され、札幌商工会議所の2018年度「ものづくりスペシャリスト表彰」ものづくり新星部門で最優秀賞を受賞した。
生産総括部の小倉幸則製造部長は「まじめに仕事に取り組む非常に優秀な人」と高く評価する。
「立場が変わっても、やることの根本は変わらない。広い範囲の管理と、他部門とのやりとりを潤滑にやって、工場全体をいい方向に持っていければ」と目標を掲げる。
89年3月1日生まれの30歳。3人家族で、同期入社した妻との間に8カ月の女の子がいる。釣りにスノーボード、サーフィン、キャンプと多趣味の持ち主。