国立病院機構北海道医療センター病棟等新築整備の起工式が22日、札幌市内の現地で開かれた。病院や、工事を担う大成建設などの関係者ら34人が出席し、無事故無災害の完成を願った。
札幌市西区山の手5条7丁目1の1で同センター既存棟の隣接地に、神経・筋疾患、がん、循環器病、救急医療などに加え、廃止する同機構八雲病院の筋ジストロフィーと重症心身障害に関する機能を移転。病棟、特別支援学校、保育所などを新設する。
新館棟や体育館棟などを含む全体の規模はS造、地下1地上5階塔屋1階、延べ1万7801m²。このほか既存建物の改修(延べ4670m²)、解体(RC造など15棟、延べ4940m²)、外構などを施す。設計・監理は石本建築事務所が担当。工期は2021年10月29日までを予定している。
起工式で石本建築事務所の長尾昌高社長がカマ、センターの菊地誠志院長と八雲病院の石川幸辰院長がクワ、大成建設の今憲昭常務執行役員札幌支店長がスキを入れ、無事の完成を願った。
菊地院長は「患者や家族の要望から10年がかかった」と着工までの経緯を振り返り、「最先端の医療を受けられるよう準備を進めたい」と決意を述べた。