安平・早来地区に、災害復興の関連業者対象の寮が誕生―北海道胆振東部地震災害復興業者を対象とした寮が4月中に開業する。近隣のゴルフ場運営会社旧社員寮を、間仕切り設置や給排水設備などの修理を施し、32室を備えた新たな寮「明月荘」に再生。開業に向け急ピッチで改修を進めている。
旧社員寮は早来地区の市街地に近い安平町早来北町55に位置する。敷地は延べ4500m²で、建物の規模は軽量S造、2階、延べ981m²。いずれも8畳ワンルームで、32部屋を提供する。うち26部屋には水道設備を設ける予定だ。
工事は3月から開始しており、給排水設備を修理し、間仕切り設置やクロスなど内外壁を張り替えて、全面的に改装。価格は1泊3食付きで7000円程度を設定し、1部屋に2、3人が宿泊する場合は、値下げすることも検討する。
元請け施工は、ユウワ建設(本社・苫小牧)が請け負い、寮は山林の売買などを手掛ける恒樹繁(同・安平)の関連会社で、喫茶店などを運営するアロール(同)が担う。
事業を展開する恒樹繁の小林茂樹社長は「災害復旧業者が厚真、安平、むかわに集まっているが、宿泊施設が足りず困っている業者が多いため、需要が見込めると判断した」と語り「積極的に利用してもらえれば」と期待を寄せる。問い合わせ先は小林社長、電話090―7658―6126。(苫小牧)