道新幹線羊蹄トンネル比羅夫工区が着工 100人が安全祈願

2019年03月27日 15時00分

 北海道新幹線の羊蹄トンネルの比羅夫工区ほかを施工する奥村組・日本国土開発・札建工業・山田組共同体は25日、倶知安町高砂189の坑口付近で安全祈願とシールド機の発進セレモニーを開いた。発注者の鉄道建設・運輸施設整備支援機構北海道新幹線建設局や工事関係者ら100人が参加して無事故無災害を願った。

 倶知安町とニセコ町をまたぐ羊蹄トンネルは全長9750mで、シールド工法とECL工法、NATM工法を複合したSENS工法を採用。施工区間が、羊蹄山の造山活動に伴う比較的柔らかな地盤で、一般的なNATM工法より経済性や工期の面で優位と判断した。

 SENSは東北新幹線三本木原トンネルと道新幹線津軽蓬田トンネルで採用され、羊蹄トンネルは道内で初採用となる。

 このうち、倶知安側から5569m掘削する羊蹄工区は2024年完成を予定している。ニセコ側の有島工区4181mはことし2月に開札している。

シールド機の発進スイッチを押し、本格着工した

 神事では、発注者から依田淳一北海道新幹線建設局長、施工者代表の水野勇一奥村組専務らが玉ぐしをささげ完成までの無事故無災害を祈願。シールド機発進セレモニーには、山本喜裕日本国土開発専務、坂本孝司札建工業社長、山田健一郎山田組社長らも加わりスイッチを押し、着工を祝った。


関連キーワード: トンネル 新幹線

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

  • 東宏
  • 日本仮設
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (3,169)
おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,491)
ヒトデ由来成分でカラス対策 建設業界に鳥類忌避塗料...
2019年06月28日 (1,382)
交通体系整備を考える会、札幌外周高速道を構想
2023年06月20日 (1,362)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,331)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。