ゴルフ場運営のクラシック(大阪府大東市龍間266の8、小島拓之社長)は、15日に取得したディノス札幌中央ビルについて、年内に建て替えや、耐震化を含む大規模改修の方針を決める考えだ。担当者は「できるかぎり早く調査を進め、方向性を固めたい」と話している。
札幌市中央区南3条西1丁目8にあるディノス札幌中央ビル(SRC造、地下2地上9階、延べ1万1111m²)は1968年の建設。ゲームセンターやボウリング場、映画館などが入居しているが、耐震不足や老朽化が課題となっている。
ビルと土地1350m²は、18年12月26日にRIZAPグループのSDエンターテイメント(本社・札幌)から、同じくグループ会社のタツミプランニング(同・橫浜)に所有権が移転した。RIZAPグループは建て替えも検討したが、積極的なM&A(企業合併・買収)で傘下に収めた企業の再建が進んでいないことから、資産整理の一環で売却を決めた。
クラシックへのビル引き渡しは6月末を予定。核テナントのスガイディノス(本社・札幌)は6月2日の閉店を発表している。
クラシックは建物の老朽化状況を調査中。今後本格的な調査を進め、建て替えや耐震改修などの整備内容を判断する。
1989年に設立したクラシックは北海道クラシックゴルフクラブ(安平)、北海道ゴルフ倶楽部(苫小牧)、帯広白樺カントリークラブ(音更)を含む全国6カ所でゴルフ場を経営。不動産インベストやアセットマネジメントなどの業務も手掛けている。