胆振総合局は、管内の林業事業体で働く若者を中心とした林業青年グループ「仮称いぶりフォレストワーカーズクラブ」を2019年度に設立する方針だ。若年層の確保と定着を促進するため、林業のPR活動、グループ員同士の交流などを実施。振興局単位での設立は全道で初めてとなる。
27日開催された胆振東部地域林業担い手確保推進協議会で、同局が方針を示した。
林業者は企業に雇用されているのが一般的。協同組合の青年部などに所属している青年が多い農業、漁業者に比べ、林業者は横のつながりが課題となっている。
素材生産や種苗、森林組合、造林、製材工場など林業事業体で働く若者を中心としたグループ設立により、横のつながりを強化し、若者の定着率を高めることが狙い。
具体的には、高校での座談会や現場体験会で林業をPRするほか、情報交換会、メンバーが勤める職場の見学会などを通じて横断的な交流を深める。
同局では5月にも規約などの素案を示す考え。メンバーの対象年代や参加条件などは今後詰めるが、森林組合や製材会社から幅広く募る。
道では「若者の定着を高める有効な手段ではないか」と話している。