経済産業省の統計によると、2018年の道内砕石生産量は1085万㌧で、前年を5%上回った。出荷量は4.3%増の1082万6000㌧。生産量、出荷量ともに2年連続で1000万㌧台に乗った。
経産省が四半期ごとに公表する「砕石等動態統計調査」を基に集計した。生産量のうち道路用は526万5000㌧、コンクリート用は459万1000㌧、その他は99万4000㌧だった。道路用は5.6%、コンクリート用は5.2%それぞれ増加した。
道路用でメインのクラッシャーランは346万2000㌧で4.1%伸びた。コンクリート用の単粒度砕石は416万8000㌧で6.3%増加。砕砂は42万5000㌧で3.5%減った。
出荷量のうち道路用は520万1000㌧、コンクリート用は463万9000㌧、その他は98万6000㌧。道路用、コンクリート用とも4.9%増えた。
道路用のうち、クラッシャーランは351万2000㌧で5%、単粒度砕石は87万㌧で11.3%それぞれ増加。コンクリート用の単粒度砕石は421万㌧で6.5%上回った。
18年の市場環境について、日本砕石協会北海道地方本部は「前半は道路用、後半はコンクリート用の伸びが見られ、道内全体の出荷は前年より約5%、生産は約6%増加した。しかし、地域によって出荷量に温度差もあり、課題は続いている」と振り返る。
札幌市内は市街地再開発に伴い、生コンクリート用が活況。復旧工事などから合材向けも旺盛だった。一方で旭川や室蘭、帯広市内は、合材需要の減少を背景に厳しい声が事業者から聞こえている。
再生骨材は生産、出荷ともに低調だった。生産量は18万5000㌧で12.8%、出荷量は16万5000㌧で19.1%それぞれ減った。出荷額は2億8300万円で11.2%減。生産、出荷とも道路用のみでコンクリート用はなかった。
2019年3月29日付の北海道建設新聞紙面では、用途・種類別道内砕石出荷量の表を掲載しています。