JR北海道の19年度設備投資額は377億円

2019年04月01日 18時00分

 JR北海道は3月29日、総額377億円の設備投資を含む2019年度の事業計画を発表した。輸送設備の維持更新に163億円、経営の体質改善に73億円を計上。札幌市内で3棟目となるホテルJRイン、空知運転所跡地での太陽光発電所の新設をそれぞれ計画し、経営基盤の強化につなげる考えだ。

 設備投資計画を見ると、北海道新幹線札幌延伸の効果が発現する31年度の経営自立を目指すため、鉄道事業に加え、ホテルやマンションなど不動産事業の取り組みを強化する。

 ホテルJRインは、札幌市内に3棟目を計画。19年の着工、20年の開業を目指している。

 札幌近郊の駅構内にあるキヨスクの店舗のうち2店をセブンイレブンに転換する考え。道新幹線札幌開業を視野に札幌駅エキナカ開発の検討を進める。

 社宅跡地の活用では、札幌市東区にある旧青雲寮と、中央区の旧啓北寮でサービス付き高齢者向け住宅の開発に着手する。また、再生エネルギーへの投資として、遊休地となっている岩見沢市内の空知運転所跡地に大規模な太陽光発電所を設ける。

 輸送設備の維持更新では、青函トンネルの列車火災検知装置改修、高架橋の耐震補強、総合防災情報システムの更新など安全基盤の強化を図る。駅のバリアフリー化も推進する。

 このほか、民族共生象徴空間「ウポポイ」のオープンに向けた白老駅周辺整備などを進める。

 車両には117億円を措置。261系特急気動車やH100形電気式気動車を新製するほか、電車・気動車の重要機器を取り換える。


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