女性現場監督として期待
この春、商業・福祉施設からマンション・工場・事務所など幅広い建物の建設を手掛けるタカフジ興産(本社・札幌)に入社した。同社初の女性現場監督としての活躍が期待されている。
ものづくりに関わるのが小さい頃からの夢だった。「建物は多くの人が使うし、まちにとって欠かせない」と思い、建築分野に関心を向けた。
函館工高建築科を3月に卒業。11日から札幌市内の商業施設新築現場などを見学した。「仕事を早く、しっかりと正確にやっていて、職人の技はすごい」と驚いた。「教科書からでは分からなかったことがある。現場を見て知識が深まった」と言う。付いていくのに必死だが、日々新しい発見があり「楽しい、面白い」と笑顔を見せる。
設計やインテリアの仕事に進む同性の同級生が多かったが、「まちの一部となる建物を、自分が管理をして建てたい」との思いから施工管理の道を選んだ。
工事が滞りなく進むよう、現場全体を見て管理する重要な役割を担う。「図面の作製や現場の流れを習得し、もっと成長して女性の施工管理技術者として認められたい。自分が建てた建物が見たい」と目を輝かせる。
2001年2月3日生まれ、函館市出身。小・中学とバレーボール選手として活躍し、高校では男子バレーボール部のマネジャーを務めた。ジグソーパズルをするのが好き。「よくやるのは大きめの2000ピースのもの」で、ディズニーや猫の絵柄がお気に入りだ。