札幌市建設局は、WTO対象の清田区里塚地区地盤改良を五洋建設・伊藤組土建共同体が落札したと公表した。入札額は税抜き34億3180万円。落札率は90.2%だった。技術提案や技術者のコミュニケーション能力などを評価する技術提案審査型の総合評価落札方式一般競争には4共同体が応札し、最低札を技術評価点で逆転した。
昨年9月の北海道胆振東部地震で甚大な被害があった里塚地区の市街地約4haで、薬液注入など液状化地盤の流動対策を施す。詳細設計付き工事として公告していた。
3月26日に開札し、4共同体が応札し、書類審査を通過、プレゼンテーション審査に進んだ。
総合評価点は五洋建設・伊藤組土建共同体が348・586点、清水建設・岩倉建設・勇建設共同体が345・03点、大成建設・岩田地崎建設・新太平洋建設共同体が341・427点、鹿島・宮坂建設工業・鈴木東建共同体が326・872点。
迅速な復旧に向け、専決処分で5日に契約を締結。住民が住宅の再建計画を立てやすいよう大型連休前の今月下旬に工事説明会を開く。工期は2020年11月末としている。